アメリカン航空、羽田~JFK線運休へ-ユナイテッド航空が運航権申請

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 アメリカン航空(AA)は10月16日、羽田空港とニューヨークJFK空港を結ぶ直行路線を12月1日の羽田発便を最後に運休する方針を発表。羽田~米国間の限定的な発着枠の中で、ユナイテッド航空は17日、代替となる新たな運航権を申請した。

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 アメリカン航空の羽田~JFK線は 日本と米国の航空協定に基づいて米航空会社に配分された4路線の1つ。2011年2月の運航開始後、東日本大震災による需要減のため一時運休したが、2012年6月の再開時以降は、同社の唯一の自社運航日本~ニューヨーク便として運航を続けていた。運休の理由は、深夜早朝時間の発着枠とそれに伴う乗り継ぎなどの利便性の低さによる非採算性だとしている。同社のニューヨーク路線は、JAL運航による成田~JFK線が共同運航便として継続する。

 米航空会社による羽田と米国を結ぶその他の路線は現在、デルタ航空(DL)のシアトルとロサンゼルス線とハワイアン航空(HA)のホノルル路線。デルタ航空のシアトル路線は当初運航が認可されたデトロイト線から変更したもので、就航地変更の際にはユナイテッド航空を含む米各社が自社便の発着枠を主張し、運航権の獲得に動いた。今回も同様の展開が予想される中、ユナイテッド航空(UA)はすでに同社のハブ空港であるサンフランシスコ線の運航を米運輸省に申請。路線拡充に向けて真っ先に手を上げたかたちだ。代替の航空会社と路線は今後、航空当局の審議などにより決定される。

 アメリカン航空は2011年に日本の民事再生法にあたる連邦破産法第11条を申請し、現在、USエアウェイズ(US)との合併などによる再建計画を進めている。

 羽田空港は2014年3月の国際線発着枠の拡大で、昼間時間帯の運航枠の増大を予定。日米間を含めた各路線の運航枠は今後、航空各社へ配分される。

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