コミュニティ専用オウンドプラットフォーム「OSIRO」を開発・提供をするオシロ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:杉山 博一)はオンラインコミュニティに関するデータを公開いたしました。
昨今、人と人の「つながり」が重要視される中で、場所や時間の垣根を超えてつながることができるオンラインコミュニティは注目を集めています。一方で「オンライン上で本当に人は仲良くなるのか」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。そこで当社は、開発当初より追求している「人と人が仲良くなる」に焦点を当てた研究や分析を強化し、機能の実装や開発を促進することをお知らせいたします。
また、人々がオンラインコミュニティを通じてどのように仲良くなるのかを独自に調査。その結果をご共有いたします。
??良い人間関係が健康で幸せな人生を送るための鍵
人と人との「つながり」の重要性についてはハーバード大学による、2000人以上の人生を84年かけて調査した研究結果でも検証されており、他者との交流の頻度と質こそ、幸福の二大予測因子であると言われています。(出典:『グッド・ライフ 幸せになるのに、遅すぎることはない』(ロバート・ウォールディンガー、マーク・シュルツ著/辰巳出版)
また、国内の動きとしても2024年4月1日に「孤独・孤立に悩む人を誰ひとり取り残さない社会」「相互に支え合い、人と人との「つながり」が生まれる社会」を目指して「孤独・孤立対策推進法」が施行されました。
当社はこれまで、クリエイターやブランド・企業向けにコミュニティ専用オウンドプラットフォーム「OSIRO」を開発・提供してきました。
社会課題解決のために人と人とのつながりが重要視されると同時に、「共創」を生み出す新たな経営資源としても注目される「コミュニティ」。「コミュニティから共創が生まれる」という表現をよく耳にしますが、人と人とがつながるだけでは双方向の交流や共創は生まれません。双方向の交流や共創のために、まずは人と人が仲良くなることが非常に重要です。当社の開発の根底には「人と人が仲良くなるためにはどうするべきか」という思想があり、開発から8年以上「人と人が仲良くなること」を追求してきました。
このような思想を反映したサービスであるため、人と人が仲良くなることを必要とした居場所を持ちたいクリエイターだけではなく、企業・ブランドにも活用されるようになり、昨今は社内のコミュニケーションツールとしてもお引き合いいただくようになっています。
お客様から「OSIROがなかったらこのイベントは生まれてなかった」「OSIROがあったから新しい共創が生まれた」というようなお声をいただくことが大変多く、当社の価値は「人と人が仲良くなること」で「価値共創」が起きることと再認識し、より一層分析研究や機能の開発に力を注いでいく運びとなりました。
??オンライン上で仲良くなっている状態とは
OSIROでは、オンラインコミュニティ内での「仲の良さ」を評価する指標として、メンバーのつながりの数と量があります。今回の分析ではメンバー同士のメッセージの往復(以後「相互メッセージ」)の回数を用いています。
より多くの相互メッセージが一度に交わされたり、異なるタイミングで頻繁に相互メッセージが生まれている場合、それは会話の盛り上がりやすさや気兼ねなく話せるような関係性を示すと考えており、これらを総合的に見て仲の良い状態を定量的に定義しています。
??分析結果の共有
分析対象:OSIROをご利用いただいているコミュニティの内、67つが対象
※会員数が一定数に満たないコミュニティを除く。
分析対象期間:2023年11月13日~2024年11月12日
分析機関:自社調査
分析サマリ
・約4割のコミュニティにおいて「一度に10回以上相互メッセージを交わした年齢差20歳以上のペア」が存在する。
・「一度に10回以上相互メッセージを交わした年齢差20歳以上のペア」の最大の年齢差は40歳
・初めての交流の生まれ方は、投稿へのコメント、フォロー起点のメッセージ、同じイベントへの参加の大きく3パターン。
・仲が深くなるペースは、共感や共有など大きなきっかけを機にぐっと深まる、もしくは、やり取りの回数を重ねて徐々に深めるの大きく2パターン。
・仲良くなるきっかけは、共感・質問・共有・ポジティブな感情の大きく4パターン。
分析結果1: オンラインコミュニティは世代を超えて仲良くなれる
オンラインコミュニティ内において、一度に10回以上相互メッセージをしているペアの年齢差を調査した結果、約42%のコミュニティで「20歳以上の年齢差を持つメンバー同士がやり取りを交わし関係を深めている」ことがわかりました。
また、一度に10回以上相互メッセージをしているペアの最大の年齢差は22歳と62歳のユーザーの40歳。リアルの場では世代を超えた人同士が接点を持つことや会話のきっかけを見つけることが難しい中で、オンラインコミュニティは相手へ対する先入観が解消されているために心理的ハードルが下がったり、共通の趣味がわかりやすく、話しやすくなることが伺えます。
分析結果2: 関係の深め方のパターン
オンラインコミュニティで多くの相互メッセージを交わしているペアの行動を観察し、どのような行動を取りながら仲を深めたのかを分析した結果、いくつかのパターンがあることがわかりました。
オンラインコミュニティ内への投稿に対するコメントを通じた交流はもちろんですが、オンラインという枠を超え、コミュニティのリアルイベントで交流を深めていくパターンがあることも特徴的です。
<初めての交流の生まれ方>
1. 投稿された内容に対してコメントを書くアクションをとる。
2. フォローした/されたことをきっかけに相手に直接メッセージを送る。
3. オンライン/オフラインに限らず同じイベントに参加したことをきっかけにメッセージを送る。
<関係が深まるペース>
1. 「相手と趣味が同じだということが分かる」「同じ企画に参加する」など、ある大きなきっかけを機にぐっと関係性が深まる。
2. 一度の交流だけではなく、様々な機会や接点からやり取りの回数を重ね、時間をかけながら徐々に仲を深める。
また、関係を深めて仲良くなるためには、きっかけとなるやり取りの内容が大事であると考えられます。そこで、やり取りの内容を分析すると以下のような会話のきっかけのパターンが見られました。
<仲良くなるきっかけ>
1. 一方が趣味のブログを投稿し、読んだ相手が同じ趣味だとわかって意気投合する。(共感)
2. 相手が投稿した内容や相手自身について開示された事柄に興味を持ち深掘りをする。(質問)
3. 自分がこれまでに経験したことやそこから得た気付きを開示する。(共有)
4. 感動、感謝、好意などポジティブな気持ちを伝える。(感情)
<分析担当者のコメント>
幅広い年齢層でのつながりが生まれていることについて、ある程度の仮説は持っていましたが、想定以上に多くのコミュニティで世代間を超えたつながりが生まれていることが分かり、オンラインコミュニティの可能性を確かめられる結果だったと思います。また、メンバー同士がどのように関係を深めていくかについても今回の分析を通じて理解が一歩深まりました。
こうしたつながりを自然な行動として引き出すことは簡単ではありません。今後も分析を進め、交流がはじまるきっかけが生まれやすく、歩み寄りの一歩が踏み出しやすい環境や条件とは何か、引き続きコミュニティを科学していきます。そして、プロダクトやコミュニティサクセスの両面でよりよいコミュニティづくりができるサービスへとつなげていきたいと考えています。
??総括
今回の分析結果を通じて、オンラインコミュニティは世代を超えて仲良くなりやすいということがわかりました。年齢や地域、職業などがバラバラでも共通の趣味や興味関心などの共通点があるだけで会話が発生しやすく仲良くなりやすいと言えます。
当社が手がけるコミュニティ専用オウンドプラットフォームOSIROは、「世代を超えて仲良くなりやすい」という特徴を活かして、世代間交流を活性化させたいと考えている企業の社内コミュニケーション活性や現代社会の孤独・孤立問題解消の一助となると考えています。
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※フォームのお問い合わせ内容欄に活用イメージを明記の上、送信いただけますと幸いです。
??オシロ株式会社について
オシロ株式会社は「日本を芸術文化大国にする」というミッションを掲げ、コミュニティ専用オウンドプラットフォーム「OSIRO」を開発・提供しています。
OSIROの強みは「世界観の表現」「サブスクリプション」、そしてコミュニティの活性化を自動化するための「コミュニティマネージャーAI化」です。現在はクリエイターのみならずブランド・企業、メディア向けにサービス提供の幅が広がっています。OSIROをご利用いただく全てのコミュニティが活性化により継続することを目指し、そのための機能とデザインを備えたオールインワンシステムとして進化し続けています。
▼本件のお問い合わせ先
オシロ株式会社 広報担当:藤島
電話:050-3555-1146
メールアドレス:pr@osiro.it
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