羽田空港の国内線旅客ターミナルを管理運営する日本空港ビルデング（大田区羽田空港3）と三越伊勢丹グループ（新宿区）は11月10日、両社が連携して同空港ターミナルの新店舗展開を進めることを決定したと発表した。

　連携により従来の店舗開発とは一線を画した、メンズ雑貨を中心とした品ぞろえにラウンジ機能を組み合わせる、これまでにない店舗を計画する。メーンの利用者を同空港の「ヘビーユーザー」である男性ビジネスマンとし、コンセプトは伊勢丹新宿本店メンズ館をベースとする。取扱アイテムは紳士雑貨・洋品・食品・ギフトとカフェ・サービスなど。日本空港ビルデングが店舗運営を行い、三越伊勢丹グループが商品供給と接客・販売などのノウハウを提供する。三越伊勢丹の空港店舗への進出は同社が今年から進めている「新規小型店舗事業」の一環。

　両社は新店舗で「旅客ターミナルにおけるニーズの多様化、簡素化する旅客動線、館内滞留スペースや時間の変化などに対応するもので、ショッピングとラウンジ機能の融合により旅客ターミナルのさらなる利便性の向上を目指す」としている。

　新店舗の場所は第1旅客ターミナルで、名称は未定。営業開始は2012年春を予定する。