お台場のメガウェブ・ライドワン特設会場（江東区青海1）で10月14日、日本最速のアマチュア・カートレーサー決定戦「Red Bull Kart Fight Japan Final（レッドブル・カートファイト・ジャパンフィナル）」が開催された。

ファイナルのレースを疾走するカート

　国内6カ所で行われた一般の予選通過者24人に、昨年の世界王者・澤田真治選手を加えた計25人が出場。通常は乗用車の試乗などが行われる施設に設けられた周回コースを舞台に、セミファイナル2レースとファイナルの2レースを展開。ファイナルではコース上でクラッシュが発生し、15回の周回を待たずにレースが中断されたため、13周の結果により九州予選から勝ち進んだ久保誠選手が優勝。「日本最速のアマチュア・カートレーサー」の称号を勝ち取り、世界大会の「World Final（ワールドファイナル）」の出場権を得た。

　会場には現役F1ドライバーのダニエル・リカルドさん（スクーディリア・トロ・ロッソ）がゲストとして登場。セミファイナルとファイナルのレースの合間に、カートによるデモ走行を行い、来場者の歓声と拍手を浴び会場を沸かせた。リカルドさんもプレゼンターとして出席した表彰式で久保選手は「（出場者のレベルが）拮抗（きっこう）している中で勝てたのは、純粋にうれしい。日本のモータースポーツのレベルは高い。世界大会では去年優勝の澤田選手に続くことで、日本の勝利を途切れさせたくない。いっぱい練習します」と喜びと意気込みを語った。

　世界規模で展開される同レースは13歳以上・18歳未満のカートライセンス所持者と、18歳以上のカートライセンスまたは普通自動車免許証所持者が参加できる。プロドライバーは参加不可で、「アマチュア・カートレ－サー世界一」を決める大会とされている。