「ラストシーズン」に向け羽田空港内で練習続く-女子実業団バスケ「JALラビッツ」

JALラビッツの練習風景(左端が荒順一監督)

JALラビッツの練習風景(左端が荒順一監督)

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 2011年2月以降の廃部が決定しているJALの女子バスケットボールチーム「JALラビッツ」(日本航空女子バスケットボール部)は現在、ラストシーズンのリーグ戦に向けて羽田空港近くにある施設で練習を重ねている。

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 同社唯一の実業団スポーツチームで「バスケットボール女子日本リーグ機構(WJBL)」のトップリーグ「Wリーグ」に所属する同部。1967(昭和42)年の設立(当時は同好会)より30年以上の歴史を持ち、これまでにリーグ準優勝や全日本総合選手権優勝などの戦績を残す。現在の選手数は岩村裕美キャプテン以下12人。同チームはJALの現役のキャビンアテンダントが在籍することでも知られており、2008年には同チームをベースにした劇場映画「フライングラビッツ」が石原さとみさんらの出演で公開され話題を集めた。

 JALは今年3月、会社更生法の適用に伴う経営合理化策の一環で同部の廃止を発表。今秋からの「第12回Wリーグ」が同チームにとって最後のシーズンとなることが決まった。チームスタッフの谷美和さんによると、廃部決定後も選手は以前と変わらず毎日のチーム練習と自主トレーニング、さらに全国の小学生らを対象にしたバスケットボールの振興活動「バスケットボールクリニック」への参加を続けているという。

 「選手もスタッフも、ラストシーズンを後悔のない良い試合でつとめ上げることしか考えていない」(谷さん)と、厳しい環境にありながらチームが一体となり前向きな姿勢を見せる。同チームを率いる荒順一監督は「リーグ優勝を視野に入れ、レギュラーリーグでセミファイナル(4位以内)に残り、プレーオフで戦うことを目指したい」と来シーズンへの意気込みを語る。「選手の力をたくさんのファンや会社の皆さんに試合でアピールしたい」とも。

 来シーズンは10月に開幕予定。

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