ヘルシー食材のカンガルー肉、販売量増加-メタボと環境追い風に

「低脂肪・高蛋白・低コレステロールのルーミートはメタボ料理に人気」と話すバセル社の長友信社長

「低脂肪・高蛋白・低コレステロールのルーミートはメタボ料理に人気」と話すバセル社の長友信社長

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 野生動物などの特殊食肉を輸入・販売するバセル(大田区大森北1、TEL 03-3767-1456)が扱うカンガルー肉の売れ行きが好調だ。

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 同社はカンガルー肉の販売に20年以上の実績がある。以前より健康食品・アレルギー専門店や焼き肉・創作・エスニック料理店などに納入していたが、昨年「庄や」「やるき茶屋」「日本海庄や」等を展開する飲食店チェーンの大庄(本社=品川区)が忘新年会メニューの食材として採用したことで販路が拡大。年末年始の宴会需要と相まって販売数量が大きく伸びた。昨年10月から同12月までの3カ月間の大庄を含む全ルートでの販売総量は約1.5トンに上る。

 同社によるとカンガルー肉はオーストラリア先住民アボリジニが常食していた一般的な食材で、現在でもオーストラリアでは多くのスーパーマーケットで販売されているという。低脂肪・高タンパク・低コレステロールである点が特徴で「メタボ料理に最適」(同社長友社長)。実際に大庄の店舗ではカンガルー肉のメニューとして「大根すき煮」「洋風タタキ」などを提供し、「低カロリー」「メタボ対策」などのキーワードでアピールしたところ利用者に好評だったという。

 さらに同社は環境保護団体「グリーンピース」が発表したリポート「地球の温暖化現象と戦うためにカンガルー肉の消費奨励」にある「カンガルーは(げっぷなどによる)温室効果ガスを排出せず、また有蹄動物ではないので土地を傷めず環境に良い」という専門家のコメントにも触れ、カンガルー肉が環境への負担が少ない食材であることを強調。「メタボと環境」を追い風に、今後の「安全・安心なヘルシーフード」(同社)としての人気の高まりに期待を寄せている。

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