小中生対象に「ボラから見る東京湾」学習会-大森海苔のふるさと館

ふるはまで海の生き物を探す参加者と講師

ふるはまで海の生き物を探す参加者と講師

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 大森海苔のふるさと館(大田区平和の森公園2)で6月22日、学習会「ふるはま生き物探検隊『ボラから見るふるさとの浜辺』」が開催された。

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 学習会はボラの生態を通して地元東京の浜辺「ふるはま」の環境を探り、その観察方法などを子どもたちに紹介する内容。小学生8人が参加し、講師は東京海洋大学海洋科学部学生が務めた。

 講師の同大学4年・北見達哉さんは、自作のマンガ「ボラブック」をもとに、子どもたちに丁寧に海の環境についてのメッセージを伝えた。ボラをメーンに話を進めるのは、昨年近隣の海で魚類調査をした際、最も多く生息している生物だったからだという。「子どもたちは、今は分からなくても今回の活動を通じて、数年後に(東京湾の環境を)ふと思い出してくれると思う」(北見さん)。

 座学の後、希望者が講師とともに実際に生き物を探しに浜辺に出た。子どもたちはライフジャケットを着用して海面を跳ねるボラの姿を追い、浜にいるカニや貝などを自分で見つけ、積極的に東京の海の観察を楽しんだ。自ら参加を希望したという小学3年生の母親・大坪美穂さんは「こんなに海の生物と身近に接することができる場所はとても貴重」と感想を話す。

 講師の学生の指導をした同大学准教授の佐々木剛さんによると、同企画のメッセージは「東京湾との付き合い方」。地域住民がどのようにこの浜をとらえ、付き合っていくかを見守りたいという。過去の知識・経験を理解することでさらに新しいことを学べるよう、今後も同様の企画を継続的に開催したいとも語った。

 同館では8月24日にも、「ふるはま生き物探検隊『ボラから見るふるさとの浜辺』」を開催する。7月から区報などで参加者を募集する予定。

平和の森公園に「大森 海苔のふるさと館」-地元の海苔養殖を紹介(羽田経済新聞)
水圏環境教育学研究室(東京海洋大学准教授の佐々木剛さんのサイト)大田区ホームページ 郷土博物館

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