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被災地中高生16人、羽田から米テキサスへ-ホームステイプログラム第1陣

羽田空港で準備を整えるアメリカでのホームステイプログラム第1陣の参加者

羽田空港で準備を整えるアメリカでのホームステイプログラム第1陣の参加者

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 東日本大震災の被災地の中高生16人が7月26日早朝、羽田空港からアメリカ・テキサス州でのホームステイ体験に向けて旅立った。

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 キリスト教教会をベースに活動する「東北リリーフホームステイ」(港区)が実施する海外ホームステイプログラムの第1陣。同プログラムは震災で被災した東北地方の学生200人に海外での生活体験の機会を与えるもので、パスポート申請・航空券・出発前の英語学習、2週間~4週間のホームステイと滞在中の語学学校の費用などを全て、現地の教会のネットワークを通じて集めた寄付により提供する。参加者は被災地の学校などでの告知を通じて応募した学生の中から、家族や家屋などの被災状況を検討した上で選考された。

 第1陣の16人は14歳~17歳の中学生と高校生。同プログラムに協力するアメリカン航空の早朝出発便に搭乗するため未明に羽田空港に集合し、コーディネーターと共に所持品・出国手続き・旅程・現地での注意事項などを最終確認。そろって明るい表情で機内へと足を進めた。一行は羽田からニューヨーク経由でダラスに飛び、到着後、各ホームステイ先に向かう予定。滞在中は同航空のダラス本社や空港施設の見学も企画されているという。

 福島県南相馬市から参加した佐瀬醇さん(14)は「アメリカのいろいろな文化を体験したい。英語はリスニングの力を高めたい」と、岩手県大船渡市出身の高橋理彩子さん(16)は「長期の海外ステイは以前から希望していた。現地ではしっかりと英語の勉強をしたい。ショッピングも楽しみ」と、それぞれ出発前に初めての海外体験への抱負を語った。

 プログラムコーディネーターの橋谷田かおりさんは「ホームステイ先ではそれぞれの将来の夢や希望につながるような有意義な体験してもらえれば。帰国後も参加者同士や多くの人たちとのつながりを持てるような場所と機会を用意してきたい」と話す。

 同プログラムではこの後、アメリカのフェニックス・ヒューストン・ハワイ、さらにオーストラリアとニュージーランドに向かう参加者の出発を控えている。

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