ANAは12月1日、20年前の機体デザインを復刻した「ANAモヒカンジェット」を羽田発宮崎行きの定期便に就航した。

　機体上部に「モヒカン刈り」のような青色のラインが入る「モヒカンジェット」は、1969（昭和44）年5月から1989年3月までの約20年間、同社の国内線で運航されていた航空機のデザインを復活させたもの。垂直尾翼にレオナルド・ダ・ヴィンチのヘリコプターの図案をモチーフにした同社社章が塗装され、機体には「全日空 ALL NIPPON AIRWAYS」が当時のフォントで描かれる。
今回のデザイン復刻は、同社グループが今年3月に行った社内提案のプロジェクトから生まれまた企画で、11月後半より、国内線仕様のボーイング767-300型機1機に特別塗装が施されていた。

　同機では機内でも「復刻サービス」が用意されており、シートカバーや紙コップにも「ダ・ヴィンチのヘリコプター」のロゴが描かれるほか、客室乗務員（CA）は当時のエプロンを着用して搭乗客にドリンクサービスなどを行う。

　モヒカンジェットは、今月は羽田～宮崎線と羽田～鹿児島線を中心に運航し（運航日限定）、その後は2013年まで、国内の各路線に投入される予定。