日本・カナダ、2013年にオープンスカイ実現へ-未就航羽田発着枠は維持

世界3位の高さの羽田空港新管制塔(左)。右は旧管制塔。

世界3位の高さの羽田空港新管制塔(左)。右は旧管制塔。

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 国土交通省は9月16日、日本とカナダによる全面的な航空自由化「オープンスカイ」の実現を目指す協議が合意し、首都圏空港の発着枠の拡大などを認めたと発表した。

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 両国は2009年、羽田・成田の首都圏空港を発着する路線を除き、互いの国の就航都市・路線・便数の自由化に合意。航空会社は首都圏以外の国内空港からカナダ主要都市へ直行便を制限なしに運航できる。

 今回の合意では2012年夏季の成田路線の増便と、2013年夏季に予定される成田空港の発着枠27万回化のタイミングでの「オープンスカイ」の実現が確認された。首都圏空港以外の空港からの輸送においては、相手国で旅客・貨物を載せ自国を経由して第三国へ輸送する路線設定などが可能になる「以遠権」の自由化を認めた。

 既に合意されている各国1日1往復の羽田空港の深夜・早朝時間帯の発着枠は、現状維持を維持する。同発着枠についてはエアカナダが今年3月に予定していたバンクーバー線を開設直線に見合わせ、現在は未使用の状態となっている。

 日本とカナダの間には、双方の航空会社2社が合計で週に24便を運航する(2011年夏季スケジュール)。旅客の輸送実績は60.9万人(2010年)。

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