羽田空港で10月31日、国内外の航空会社による国際線の国際定期便の運航が本格化し、同空港発着路線の海外の就航地はこれまでの4都市から11都市に増加した。
同空港は10月21日、新滑走路と新国際線旅客ターミナルなどの国際線地区の供用を開始し「国際化」したが、運航便はこれまで旧国際線ターミナルから「定期チャーター便」として運航していた東アジア路線に限られていた。31日に航空便の冬スケジュールが始まったのを機に、各社が路線の開設・再開を行ったもの。
同日は0時4分出発のJALのサンフランシスコ便と0時7分出発のANAのロサンゼルス線を皮切りに、JALのパリ便・チャイナエアラインズとエバー航空の台北(松山空港)便・キャセイパシフィック航空の香港便・シンガポール航空のシンガポール便・タイ国際航空のバンコク便が、新路線として開設された。
各社はそれぞれ路線開設のセレモニーを出発ゲートなどで開催。各国の関係者・空港関係者らを招いたテープカットなどのほか、就航する国や都市にちなんだパフォーマーやタレントを招いて祝賀ムードを演出し、搭乗客らを喜ばせた。
各社はそろって羽田発着の新路線の予約率が当面、おおむね好調であることを強調。都心に近い利便性をアピールし、成田発着便と共存するかたちで東京路線の今後のさらなる成長への期待を示した。
11月1日時点の羽田空港発着の国際定期便の就航地はソウル・台北・北京・上海・香港・シンガポール・バンコク・パリ・サンフランシスコ・ロサンゼルス・ホノルルの11都市。今後2011年2月までに、ニューヨーク・デトロイト・バンクーバー・クアラルンプール・コタキナバル・ロンドンへの路線も開設され、就航地は17都市になる予定。同時点で羽田空港からの国際定期便の運航は1日約50便になる見込み。