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東京湾でドローン物資輸送実験 レベル3.5飛行で台場エリアへ

「ドローンによる水平物資輸送」実証実験の様子

「ドローンによる水平物資輸送」実証実験の様子

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 港区とハミングバード(渋谷区)が2月14日、東京湾上空で「ドローンによる水平物資輸送」の実証実験を行った。

災害時を想定した緊急物資

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 実証実験は、同社が港区から採択された「港区の生命を繋(つな)げ-ドローンによる緊急支援物資輸送プロジェクト」の一環。港区は、台場地域への区内ルートが「レインボーブリッジ」と「ゆりかもめ」のみであることを課題としており、災害時に芝浦港南地区から台場地区への緊急物資を速やかに運搬できる手段の確保を目指している。

 飛行ルートは、芝浦南ふ頭公園運動広場(港区海岸3)から東京湾を経由してお台場学園港陽小・中学校(台場1)の屋上までの約1.8キロ。災害時を想定した約500グラムの緊急物資を約6分かけて輸送した。

 同社によると、「レベル3.5飛行」でのドローンの物資輸送は東京湾では初となるという。「レベル3.5飛行」は2023年12月に政府が導入した新しい制度。補助者なしで飛行経路の下に歩行者などがいない無人地帯であることを確認してドローンを飛行させる。今回は、カメラを搭載した自動空撮機と物資輸送が可能な機体の2機のドローンを使用。自動空撮機を先行させて、リアルタイムで飛行ルートの安全確認を行うことで、補助者の配置や看板の設置をせずに、移動車両の上空を一時的に横断することが認められた。

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