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新豊洲の未来を考える「TOYOSU会議」初開催-為末大さんらが2020年へ向け提言

「TOYOSU会議」第1回会議に臨むコアメンバーのみなさん。左端がチェアマンの為末大さん。

「TOYOSU会議」第1回会議に臨むコアメンバーのみなさん。左端がチェアマンの為末大さん。

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 2020年の東京オリンピック・パラリンピックの競技場や選手村が建設される新豊洲エリアの未来を考える「TOYOSU会議」の第1回が7月22日、「がすてなーに ガスの科学館」(江東区豊洲6)で開催された。

豊洲エリアの開発用地に立つ「TOYOSU会議」のコアメンバーのみなさん

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 同会議は、東京ガス用地開発(港区)が進める同地域の開発プロジェクト「TOYOSU22」のコンセプトの一つである「スマートコミュニティー」の活動テーマ「SPORT x ART」について、元陸上選手の為末大さんをチェアマンに、各界の若手有識者が街づくりに対して自由に意見交換するもの。

 初開催となった当日、為末さんのほか、コミュニティーデザインアドバイザーの清水義次さん、義足エンジニアの遠藤謙さん、パラリンピック陸上選手の高桑早生さん、クリエーティブ・ディレクターの栗栖良依さんがコアメンバーとして登壇。フォトセッションにはアーティストの曽谷朝絵さんも加わった。

 会議では参加者がそれぞれの専門的な立場から、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、新豊洲と東京はどのような街づくりが可能か、アートやテクノロジーがどのように関わることができるかなどについて積極的に意見交換。為末さんと高桑さんはこれまでに出場した海外のオリンピック・パラリンピック大会で体験した地域の積極的な取り組みなどを例に挙げ、「スポーツとアート」を軸にした東京独自のエリア開発がさまざまなバリアーを打ち破る新しい可能性に満ちている点を強調した。

 為末さんは第1回会議を終えて、「心のバリアフリーこそが本物の『おもてなし』であると考える。パラリンピックがその心を育む大きなきっかけになるので、都市開発・コミュニティーデザイン・障がい者スポーツ・アートといった知識をもつ皆さんと枠を超えて議論できたのがとても良かった」とコメント。プロジェクトの今後については「『TOYOSU会議』を通じて、2020年よりも先の未来を見据えた大きなビジョンを語り合い形にしていきたい」と決意を述べた。

 同会議は今後も定期開催し、同テーマの活動の具体化に向けた議論を継続的に行う予定。

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