羽経、2011年間PV1位は「羽田空港で船着き場の工事開始」

羽田空港南側の多摩川河畔に船着き場が整備された。

羽田空港南側の多摩川河畔に船着き場が整備された。

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 昨年約32年ぶりに本格的な再国際化を果たした羽田空港にとって、2011年は国際路線の拡大が進む一方で東日本大震災の影響などでの運休などが続く、変動の一年となった。そうしたことを背景に、羽田経済新聞の年間PV(ページビュー)ランキング1位には「羽田空港で船着き場の工事開始-7月より水上アクセスの拠点に」の記事が輝いた。

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 トップテンのうち3本の記事(1位・2位・5位)は空港施設の拡充や国際線地区の整備に関する記事となり、引き続き羽田の国際化に関する注目度が高いことを示す結果となった。ランキングの半数を占める5本の記事(4位・6位・7位・8位・10位)には、世界の航空会社に先駆けてANAが羽田路線に導入したボーイングB787型機などの最新航空機の話題が占めた。

 ランキングは、今年1月1日から12月27日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。

1. 羽田空港で船着き場の工事開始-7月より水上アクセスの拠点に(5/6)
2. 羽田国際線ターミナル拡張へ-固定ゲート8カ所増、ホテル新設も(6/21)
3. 崎陽軒「シウマイ」抜きの空弁が好評-羽田空港での販売に向け新開発(6/14)
4. ANAのB787導入、7月以降に-ボーイングが初号機納入を再度延期(1/19)
5. 羽田空港の旧モノレール軌道、まもなく姿消す-移設した国際線地区の900メートル区間(2/25)

6. ANAのB787型機に特別塗装-羽田線に導入予定の最新旅客機(6/24)
7. ANAが世界初導入のボーイング787、7月に羽田へ-就航前の検証プログラムで(5/27)
8. スカイマークに国内初の「スカイ・インテリア」仕様機-23日から羽田便に導入(5/18)
9. スカイマーク、深夜の羽田~中部便運休へ-需要伸びず4カ月で撤退(4/13)
10. ルフトハンザA380に「東京」のネーミング-羽田就航は未定(1/28)

 1位の記事は羽田空港南端の多摩川岸に遊覧船などの発着が可能な船着き場が新設されるニュースで、「飛行機と船」というこれまでにありそうでなかった組み合わせに話題と期待が集まる結果となった。2位には供用が開始されたばかりの国際線旅客ターミナルの拡張計画が、5位には空港国際化に伴って軌道を移設した東京モノレールのニュースが、それぞれ空港施設関連情報として注目を集めた。4位・6位・7位にはANAが世界で初めて羽田空港発着路線に導入した最新鋭のボーイング787型機の話題がランクイン。同様に8位にはスカイマークの新造機B737のニュースが、10位にはエアバスの超大型機A380に「東京」とネーミングされた話題など、航空機関連の最新情報が続いた。3位にはランキングで唯一の「空弁」のニュースが入り、9位にはわずか4カ月で撤退した「羽田~中部」路線の話題が注目された。

 2011年は東日本大震災を機に非常時の空港機能のあ方や航空サービスの重要性が再認識される一年となった一方で、羽田空港の拡張・LCCの興隆・新型旅客機B787の就航が注目を集めるなど、未来に向けた話題も多かった。羽田経済新聞では2012年も、さらなるサービスの拡充が予想される羽田空港と周辺エリアのビジネスとカルチャーの動向・利用者情報をいち早く伝えていきたい。

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