エア・カナダ、羽田~バンクーバー線就航を見合わせ-発着時間帯の再調整望む

エア・カナダの成田~バンクーバー線に使用されているボーイングB767-300の同型機 ©Air Canada

エア・カナダの成田~バンクーバー線に使用されているボーイングB767-300の同型機 ©Air Canada

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 エア・カナダ(加、AC)は1月26日、3月に新規開設を予定していた羽田空港~バンクーバー直行便の就航を当面見合わせることを正式に発表した。

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 同社は当初、新路線を1月29日に開設を予定していたが「旅客需要への対応」などを理由に3月5日に延期していた。さらなる延期と就航見合わせの可能性については、すでに一部の業界関係者らに非公式に伝えられていたが、同日、本社による別の日本路線の増便のリリースに含めるかたちで公式に告知したもの。

 リリースの中で同社は「期待より低い旅行需要」を就航中止の理由に挙げており、今後の羽田就航の予定については「(羽田空港で)アジアの都市などへの乗り継ぎが可能になる時間帯の発着枠が確保できるまで延期する」とした。

 現在、羽田空港の昼間時間帯の国際線発着枠の割り当ては東アジアを中心とした近距離路線のみで、欧米都市などへの中・長距離路線の運航は深夜・早朝時間帯に限定される。2013年度以降、同空港の国際線発着枠が段階的に増加するなか、昼間時間帯における長距離国際線の運航を認める方針がすでに発表されているが、欧米の航空会社には乗り継ぎなどの利便性確保を理由に、より早い時期に昼間時間帯の発着枠割り当ての実現を望む声もある。

 エア・カナダの予約・営業担当者によると、すでに羽田~バンクーバー便を予約済みの旅客については順次、同社の成田~バンクーバー便への振替を案内していくという。昨年10月の羽田空港国際化以降、国際線の就航予定が大幅延期または中止されるのは、今回が初めて。

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