スタフラ、第2四半期は初の黒字に-厳しい経営環境下、通年黒字見込む

黒を基調にしたスターフライヤーの機体 画像=スターフライヤー

黒を基調にしたスターフライヤーの機体 画像=スターフライヤー

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 羽田空港と北九州空港・関西空港を結ぶ2路線に1日30便を運航するスターフライヤー(本社=福岡県北九州市)は10月28日、2010年3月期(2009年4月~2010年3月)の第2四半期(2009年7月~9月)の決算で営業利益4億2,900万円、経常利益5,700万円、純利益4,900万円(前年同期は1億6,400万円の損失)を計上し、第2四半期として初めての黒字となったと発表した。

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 同社によると、国内航空業界は昨年後半から続く景気後退による旅客需要の低迷や新型インフルエンザの影響を受け厳しい経営環境にあり、羽田~北九州線の旅客数は対前年比で6.4%減の32万2,000人に減少し旅客収入は9.3%減となった。しかし羽田~関空線におけるANAとの共同運航(コードシェア)開始によって旅客収入が13.2%増加し、燃料費の急騰が収束したことで営業費用が12.2%減少したことなどが要因となり、最終的な黒字を達成した。

 通期の業績予想についても、営業収益170億円、営業利益2億円、純利益1億8,000万円の黒字とする。「原油価格動向や新型インフルエンザの流行など懸念材料はあるものの、事業収入の最大化に努め、燃料使用量をはじめとする全社的なコスト削減の推進により経常黒字化を見込んでいる」(同社)。

 同期の運航状況においては就航率99.6%・定時出発率95.2%の高い水準を維持した。

 同社はコーポレートブランドを軸にした独自のマーケティング戦略で知られているが、今年5月より、羽田~北九州線の早朝・深夜便の利用者向けに北九州空港~福岡地区に無料送迎サービスを提供するなど、航空便の利便性の向上にも積極的に取り組む。さらにこれまでに北九州空港~ソウル・仁川空港間に国際チャーター便を12往復運航し、将来の国際定期便の運航の基盤づくりにも取り組んでいる。

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