羽田空港新国際線ターミナルビルの建設進む-「空」イメージする大屋根出現

建設が進む国際線地区。正面奥が国際線ターミナル。巨大な大屋根が見える。

建設が進む国際線地区。正面奥が国際線ターミナル。巨大な大屋根が見える。

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 羽田空港国際線地区(大田区羽田空港2)で建設が進む新国際線ターミナルが2010年10月の供用開始を1年後に控え、ほぼその全容を現している。

 同ターミナルは国際線地区のメーンとなる旅客サービスの建物で、「空」のイメージをデザインコンセプトとする。延べ床面積約4万7千坪の地上5階建て(鉄道駅のみ地下に設置)で、東京国際空港ターミナル(TIAT、千代田区)が管理運営者となり昨年5月に本格着工した。

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 現在までに、同ターミナルの最大の特徴である「大屋根」の設置がほぼ完了した。弓形に反り返る曲面を生かす設計の大屋根は面積4,800坪(1万6,000平方メートル)・支柱スパン69メートル・重量2,500トンで、同ターミナルビルのほぼすべてを覆う巨大な構造物。鉄骨の工作が複雑で製品精度・施工精度管理の徹底が必要であることや、27カ月という短い工期での完工が求められること、さらに現場での通常のクレーン作業への制限などから、施工には屋根の構造と仕上げ材の施工を合理化する「一体型スライド工法」が採用された。クレーンを屋根の端の部分にのみ設置し、そこから屋根のパーツを仮設レールとジャッキでスライドして設置するというもの。同工事を担当した鹿島(港区)によると、特徴的なデザインでこれほど巨大な屋根の工事に同特殊工法を適用するのは今回が初めてだという。

 国際線地区では京急新駅・モノレール新駅、駐車場、貨物ターミナル、エプロン(駐機場)の建設も順調に進んでいる。国際線地区の全景は第1ターミナルから遠望できるほか、各工事の進ちょくの一部は空港内道路や東京モノレールの車窓からも間近に見ることができる。

 国際線ターミナルの完成は2010年7月を予定。

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