新年を迎えた1月1日、羽田空港をはじめとする全国の空港ターミナルで利用者向けにさまざまな正月イベントが催され、厳かながらも華やいだ雰囲気に包まれた。

　多くの空港の入り口には門松が飾られ、空港ビルと航空会社の職員らが利用者にお屠蘇（とそ）などを振る舞ったほか、獅子舞や琴の演奏などの日本の正月を演出するイベントが催された。羽田・成田・中部の3空港からは未明に航空各社の「初日の出フライト」が飛び立った。各社や関連会社が特別チャーター便として企画するもので、すべてフライトが事前の販売開始直後に満席となる人気を集める。地上の天候に関わらず上空5000メートルの雲の上から「誰よりも早く」初日の出を楽しむ趣向で、続いて朝日に輝く富士山周辺を展望・周回するルートの便も設定された。

　航空サービスと空港などを取り巻く環境は今後、首都圏空港の発着枠の増加と国際的な航空自由化の動き、さらにLCCを含む新規企業の参入などさまざまな変化が予想されている。新しい年を迎え、国内の各空港はさらなる安全性・利便性・機能の拡充と経営効率化、そして地域コミュニティーとの連携などに取り組み、利用者数の増加と満足度の向上を目指す。