東京湾岸に2月12日開通する「東京ゲートブリッジ」で1月28日・29日、一般を対象にした見学会が開催された。
同橋の建設は大田区城南島と江東区若洲を結ぶ東京港臨海道路のII期事業の一部で、中央防波堤外側埋め立て地と若洲地区の海上にかかる。長さは2618メートルで、橋の高さは87.8メートル。採用する「連続トラス・ボックス複合構造」による主橋梁(りょう)部の特徴的な形状が、建設中より話題を集めている。2004年9月より行われていた工事は2011年12月に完了し、現在は、2週間後の開通に向けて最終の整備が進められている。
一般向け見学会は建設工事を管理する東京港湾事務所(国土交通省関東地方整備局)が初めて企画。参加者は事前応募の当選した計360人で、各日の4コースに別れてマイクロバスで開通前の東京ゲートブリッジに向かった。主橋梁の中央部分では港湾事務所の職員と共に実際に道路を歩き、橋の構造部や海抜約60メートルからの都心・羽田空港・浦安方面の遠望を楽しんだ。
川崎市から訪れたという家族連れは「ユニークな形状が前から気になっていたが、思ったよりもスケールが大きくて驚いた。開通前に来られてうれしい」と話し、笑顔で写真撮影を楽しんでいた。
同橋は往復4車線。開通後は一般道路として車両で無料通行できるほか、片側に設けられた歩道を自由に歩くことができる。歩道部への出入り口は当面、若洲側のエレベーター施設からのみ。