羽田空港に船着き場-定期航路開設目指す

完成した「羽田空港船着き場」。後方左は国際線ターミナル。

完成した「羽田空港船着き場」。後方左は国際線ターミナル。

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 羽田空港に新たに完成した船着き場が8月10日、報道陣に公開された。

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 新施設「羽田空港船着場」(英語名称=Haneda Airport Wharf))は、国際線ターミナルから北西に300メートルほど離れた多摩川左岸に開設。三愛石油が昨年10月のD滑走路供用開始まで使用していたタンカーバース(桟橋)を日本空港ビルデングが譲り受け、一般船舶が発着できるように整備した。

 桟橋の全長は168メートルで、乗降場所は2カ所。最大で全長約30メートルまでの船が接岸でき、約10メートルの船であれば2艘(そう)同時の接岸も可能。搬橋部の整備を中心にした1期工事は7月に完成しており、既に体験クルージングのチャーター利用が始まっている。2期工事は今年秋ごろに竣工予定で、延べ床面積約24坪の待合室施設の建設を含む総面積約339坪の陸上部が整備される。

 日本空港ビルデングの広報担当者は「船着き場は今後、観光交流・振興、地域振興、防災・緊急時対策に向けた水上アクセスの拠点として活用する予定で、具体的には東京湾のクルージングや屋形船の発着を想定する」と話す。定期航路の開設については「既に複数の船会社が検討を進めている。需要や使用する船の仕様などを見極め、お台場や浅草などへの航路が比較的早い段階に実現する可能性がある」とも。

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