卸売市場で「大田市場まつり」-魚のさばき方教室も

マグロ解体ショーで切り落とされた巨大な「かぶと」

マグロ解体ショーで切り落とされた巨大な「かぶと」

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 東京都中央卸売市場・大田市場(大田区東海3)で10月19日、「大田市場まつり」が開催された。

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 普段は仲卸業者らが生鮮品の売買をする卸売市場を一般に開放するイベントで、正式名称は「第20回都民のための野菜天国・果物王国・花華楽園まつり ‘08~大田市場まつり」。

 青果・花き・水産の各部門がそれぞれ卸売価格で販売する野菜と果物・切り花・鮮魚類を目当てに早朝から多くの人たちが詰めかけたほか、地方の特産品PRコーナー・食育を考える講演・ステージイベントなどにも順番待ちの長い行列ができた。市場管理課の担当者によると、今年も例年通りの数万人の来場者が期待できそうだという。

 水産部では、体長約1.5メートル・重量約100キログラムの本マグロ(青森県大間産)の解体ショーを行い、切り落とした部位を順次希望者に販売した。最初に切り落とした巨大な頭部「かぶと」の値段は破格の5,000円だった。同区の大森・蒲田地域の鮮魚店主の指導による「魚のさばき方教室」も開催。事前に抽選で選ばれた希望者と近隣の中学校の生徒ら50人が、実際にアジ・イカ・サンマに包丁を入れながらプロの手さばきを学んだ。区内から参加した男性は「近くにこんな大きな市場があることは知らなかった。まつりと教室を楽しみたい」と話していた。

 同市場は、都内の5つ以上の卸売市場を統合するかたちで1988年にオープンした(花き部は1990年)。現在、関連施設用地を含めた総面積は約13万3,000坪で、「東京都が建設した最も新しくかつ近代的な、水産物・青果物・花きを取り扱う総合市場」(都)。青果の1日の平均取扱量は3,239トン(2005年データ)で国内最大。

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