港区議会は今月、2020年東京五輪・パラリンピックのトライアスロン競技会場を招致運動時の計画通り、同区内の「お台場海浜公園」とするように求める要望書を全会一致で可決。東京五輪組織委員会と都に提出した。
計画では同競技会場は同区内の唯一の五輪・パラリンピック会場として、トライアスロンと水泳(マラソン10キロメートル)が行われることになっている。招致運動でもレインボーブリッジや東京湾越しに都心を見渡せる開放的なオープンウオーターの競技会場となることがアピールされてきたが、舛添都知事が7月、お台場エリア上空が羽田空港の航空管制の空域に当たり、競技撮影用ヘリコプターと着陸機が接触する恐れなどの理由を挙げ、設置場所の変更の検討を示唆していた。
区議会の要望書では「お台場海浜公園が会場に選ばれたことは区民にとって大変喜ばしく、大いに楽しみにしている」ことが強調され、住民代表らの清掃活動を通して競技会場設置にふさわしい環境づくりや関係者の協力体制の整備が進んでいることなどが述べられた。
計画通りの競技場設置については、港区と競技団体も既に両者に提出済み。「お台場」での競技開催へ向け、区を始めとする関係者らが一体となって動いている。
競技会場の場所と規模などの五輪・パラリンピック開催内容の最終計画は今後、東京五輪組織委員会が策定する予定。