NEXCO東日本(千代田区)が7月17日、同社が管理する「東京湾アクアライン アクアブリッジ」の照明設備のリニューアル工事を完了し、全線LED化したと発表した。
アクアブリッジは、神奈川県川崎市と千葉県木更津市を海底トンネルと海上の橋で結び東京湾のランドマークとして知られる「東京湾アクアライン」の橋りょう部。全長4.4キロメートルで、海上の「海ほたるPA(パーキングエリア)」と房総半島側を結ぶ。
照明設備のリニューアル工事は、従来58本あった高圧ナトリウムを光源にする「ポール(柱)照明」を285灯の「低位置LED照明」に置き換えるもの。同日までに全線での工事が終わり、すでに新設備の運用を開始している。
「低位置LED照明」の導入により電力消費量とCO2排出量が共に約40%削減し、夜空や海上への「光のもれ」も抑制されるという。車両に近い高さに昼白色の照明を連続的に設置することで、夜間の走行誘導性の大幅な向上が期待されている。
今回の低位置LED照明の導入は日本の高速道路では最長となり、東京湾アクアライン管理事務所広報担当者は「東京湾の海上を走る幻想的な光の帯がさらに美しくなることで、海ほたるPAから望む東京湾の夜景が一層魅力を増す」としている。