羽田~台場・横浜に不定期航路開設-航空機見上げる「UNDER JET」の愛称検討も

新設された航路からは羽田空港を離発着する航空機や管制塔を間近に見ることができる(羽田船着場を出航した船上から撮影)。

新設された航路からは羽田空港を離発着する航空機や管制塔を間近に見ることができる(羽田船着場を出航した船上から撮影)。

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 ケーエムシーコーポレーション(神奈川県横浜市)は3月25日、羽田空港船着き場とお台場海浜公園水上バス発着所、羽田空港船着き場と横浜みなとみらい「ぷかりさん橋」を結ぶ2つの不定期航路の許可を受け、同事業を始めると発表した。

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 羽田空港南西端に近い多摩河畔に2011年に新設された船着き場を活用する新しい水上交通ルート。昨年9月に就航した144人乗りの新造クルーザー「OCEAN BLEU(オセアンブルー)」を使い、お台場とみなとみらいへのダイレクトアクセスを提供する。台場ルートは多摩川河口を東京湾に出た後、同空港海上D滑走路を大きく北に回り込み、大井ふ頭前の「東京西航路」を通過し、お台場海浜公園に到達する。みなとみらいルートは、D滑走路沖合から南に京浜運河を進み、「ぷかりさん橋」に向かう。共に滑走路付近では頭上間近に航空機の離発着を間近に望めることができることから、「UNDER JET(アンダージェット)」の愛称も検討しているという。台場ルートでは都心の高層ビル群を、みなとみらいルートでは京浜工業地帯の工場夜景なども間近に楽しめる。これまでは運航計画ごとに許可を得ていたものが、航路開設で今後は、需要に応じて2ルートの運航が原則いつでも可能になる。所要時間は、それぞれ約60分~90分。

 お台場と横浜みなとみらいは日本の国際戦略を目指した地区として開発が進められており、国際線発着枠の拡大などを控える羽田空港は、そのゲートウェーとして期待が高い。運営会社は新事業について「東京湾の海上はエンターテインメント性豊かな観光資源が豊富。羽田空港から両地点を結ぶ水上アクセスとして活用してもらうとともに観光振興の強化を目指していく」としている。

 当面は企画ツアーなどのチャーター便としての運航を不定期に行う。国際線で到着する訪日外国人旅客などの取り込みも狙い、将来的には「水上バス」形式の定期運航を目指したい考え。

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