ヤマトグループ、羽田空港隣地に物流ターミナル-アジア全域の貨物輸送の対応拠点に

ヤマト運輸グループの「羽田物流ターミナル」の完成イメージ 画像=ヤマトホールディングス

ヤマト運輸グループの「羽田物流ターミナル」の完成イメージ 画像=ヤマトホールディングス

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 ヤマトホールディングス(中央区)は10月末、ヤマト運輸(同)が羽田空港隣地の大田区羽田旭町に「羽田物流ターミナル」の着工を決定したと発表した。

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 新施設は同社が「アジア全域におけるサプライチェーンマネジメントのニーズに応える統合ソリューション・ターミナル」「ヤマトグループの企業理念を具現化したショーケース・ターミナル」と位置付けるもの。羽田空港の国際化を背景に、事業コンセプトには「アジア市場の成長とボーダレス化、グローバル経営の加速、ITの発展によるアジア圏の生活者の消費スタイルの変化とニーズに対応しうる『時空を超えた次世代の物流デザイン』の提供」を挙げる。

 建設場所は同社が2008年に旧所有者の荏原製作所より取得していた羽田空港に隣接する約3万坪の土地。国際空港・大井埠頭・首都高速とのアクセスが良く、陸海空にわたり効率的に国内外の輸送機能とその「結節点」の機能を提供できるという。敷地内には、中核となる面積約5万1,000坪・地上6階(高さ48.6メートル、一般的な12階建てビルに相当)の物流棟など、総延べ床面積約6万坪・東京ドーム4個分の広さの建物を建設。グループ最大規模となる施設に、グループ内の各機能を集結する。

 施設では最新の環境対策の導入を積極的に進める。太陽光発電による電力で一部施設の照明電力をすべて賄うほか、雨水を利用した打ち水により車路低温化とヒートアイランド現象の低減を図る。また地域貢献施設として障害者の雇用と自立を支援する施設や、一般が利用できる里山を模した広場の設置なども計画するほか、国内外から訪問者が「次世代の物流ターミナル」を実感できるプレゼンテーション施設や見学コースも準備する。

 設備投資額は約542億円(敷地などを含む総投資額は1,400億円)。着工は2011年1月を予定し、2012年10月の稼働開始を目指す。

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