「東京国際空港(羽田空港)D滑走路展望台」が8月30日、閉館した。
同施設は東京湾上で建設が進む羽田空港の4本目の海上滑走路の工事状況を関係者や一般に広く知ってもらおうと2007年3月、空港用地内の南端に開設されたプレハブ3階建ての建物。同年7月から一般公開していたが、滑走路工事の完了に合わせ、同日公開を終了し、閉館を迎えることになった。
管理者の東京空港整備事務所(国土交通省関東地方整備局)によると、一般公開された約3年1カ月の期間中の訪問者は合計63,151人に上り、月平均では約1,700人が訪れたという。
館内では工事に使用された建設技術や羽田空港の歴史についての展示があり、担当者より説明を聞くこともできた。屋上では滑走路の桟橋部分などができあがっていく様子を確認でき、またA滑走路に離着陸する旅客機を間近で見ることができたことなどから「空港の隠れたビュースポット」として口コミで広がり、ターミナルからのアクセスが悪いにも関わらずリピーターも多かったという。閉館前最後の日曜日となった8月29日には1日としては最高の370人が訪れ、「展望台との別れを惜しむ声が閉館の時間まで絶え間なく響いた」とも。
新滑走路は10月21日に供用開始を予定。