大田区の老舗茶舗「蒲南茶荘」(大田区東蒲田2、TEL 03-3731-5555)が、多様な用途にマッチするシンプルなデザインのオリジナル白磁製「帯アミ」急須を販売している。
日本茶用の急須はほとんどが土製でその色合いは朱・緑・黒などが多く、白磁で作られているものは用途が紅茶用などに限られている。同社4代目の鈴木和貴さんが洋風のシチュエーションにも合うデザインの日本茶の急須の開発を企画し、メーカーに「シンプルでどんなテーブルにも合うような白磁の『帯アミ』急須」の製作を依頼した。
「帯アミ」とは、急須の中で茶葉を仕切る「アミ」が内側にグルリと巻き付いているタイプを指す。「陶器製のアミ」や「カップアミ」と比べて、しっかりと茶葉が開きうま味を引き出せ、細かい葉も詰まらずに湯切りがよいという。メーカーによると、白磁製で「帯アミ」を採用する急須は「世界初」だという。
新商品は、これまで伝統的に地方の職人による手作り感が強かった急須のラインアップに、初めて「市街地のマンション暮らしでの使用」など消費地側のリクエストを反映したモデルを加えるものとなった。鈴木さんによると、当初100個限定で製作した同急須は、主に若い年齢層の顧客に受け入れられることを予想していたにもかかわらず、実際にはそのデザインや使い勝手から年配客にも好評だという。
価格は3~4人用の有田焼モデルで3,675円。店頭または同社ホームページからオーダーを受け付けるている。