蒲田の老舗茶舗が新しい茶飲スタイルを提案-急須を使った冷茶など

急須で入れた冷茶のイメージ 写真提供:蒲南茶荘

急須で入れた冷茶のイメージ 写真提供:蒲南茶荘

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 蒲南茶荘(大田区東蒲田2)は、日本茶本来の道具としての急須を再認識してもらおうと、新しい茶飲スタイルを提案している。

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 現在、同社がホームページやオフィシャルブログなどを通じて勧めるのは、急須を使った「冷茶」や焼酎でお茶を抽出する「茶葉x焼酎」など。

 急須でお茶を入れるにはお湯が一般的だが、同社によると、「よく蒸して火の入った茶葉」であれば水でもしっかりと味を抽出できるという。急須に常温の水を入れ20秒~120秒間抽出した後、グラスなどに移してから氷などを加えるのが良い手順。お茶の渋味・苦味・甘味などを生み出す成分や抽出度合いは水の温度に影響されることから、常温水で入れる冷茶は「渋味が抑えられ、甘味の強い味わい」になるという。

 茶葉を入れた急須にお湯ではなくそのまま焼酎を入れる「茶葉×焼酎」は、「シンプルながら新しい味わいを楽しめる茶飲スタイル」(同社)。焼酎の緑茶割りではなく、焼酎で3分程お茶を抽出するもので、お茶の種類によって味が大きく異なってくるという。日本茶と焼酎の新しい組み合わせとなる。

 同社は1927年創業の老舗。大田区で80年以上にわたってお茶を販売する。茶葉や茶器を幅広く扱い伝統的な茶飲文化を伝承すると同時に、現代的なスタイルのお茶の楽しみ方の普及や新商品の開発にも努める。飲食産業へお茶メニュー導入のアドバイスも行っている。

 「今後もさまざまなかたちで、急須でお茶を飲むことの素晴らしさと楽しさを広く伝えていきたい」(同社)。

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