東邦大学医学部(大田区大森西5)は5月28日、同大学医学科3年の栄山雄紀さんがアーチェリー競技で「ユニバーシアード」の日本代表に選ばれたと発表した。
「ユニバーシアード」は国際大学スポーツ連盟(FIUS、本部=ベルギー)が主催する全世界の大学生・大学院生による総合競技大会。「学生のオリンピック」とも呼ばれ、世界各地で2年に一度開催されている。栄山さんが出場する次回大会は今年7月1日~12日、セルビアのベオグラードで開催される第25回大会。
栄山さんは、同大学付属駒場東邦中学校のアーチェリー部入部がきっかけで同競技を始めた。中学・高校時代を通じて「医師になる」という夢の実現に向けた勉強と並行して毎日、アーチェリーの練習に励み腕を磨いたという。同大医学科では成績上位者に与えられる「特待生」に選ばれる一方で、同競技全日本選手権の常連となり、昨年は「全日本フィールドアーチェリー選手権大会」で優勝。日本代表として初出場した「世界フィールドアーチェリー選手権大会」では3位入賞を果たした。「医学生でアスリートとして活躍する数少ない存在」(同大学)で、将来は「医師でありながらオリンピックに出場すること」を目指す。
ユニバーシアード・ベオグラード大会には、アーチェリーのほか陸上・水泳・サッカーなど18種目に日本選手の参加が予定されている。アーチェリーの競技日程は同7日~11日。