国土交通省は7月2日より、羽田空港から関西空港に到着する昼間時間帯の便について飛行経路の短縮を可能とし、同路線の所要時間を5分程度短縮する。
同日より、地上施設の配置に左右されない経路設定が可能な運航方式「RNAV(広域航法)」を導入するもので、現行の和歌山県日高町上空を通る飛行経路が和歌山市南部上空を経由する短縮経路に変更になる。関西空港へ同短縮経路は2007年9月より、大阪空港(伊丹空港)への到着便のない21時以降に限って運用していたが、昼間の時間帯にも適用する。
同省によると飛行経路と飛行時間の短縮は航空利用者の利便性向上と関西空港の活性化に寄与するだけでなく、航空分野の省エネルギーとCO2排出削減にも効果が期待できるという。試算では消費燃料削減量は年間約150万リットル(ドラム缶約7,500本)で、CO2削減量は年間約3,700トン。金額では約5,800万円の削減につながると算出している。
同経路短縮は成田空港から関西空港に到着する便にも適用される。