国土交通省東京航空局は、羽田空港に離着陸する定期便の飛行コースと首都圏各地の騒音値をインターネット上に一般公開している。東日本の航空行政を担う同局が進める航空情報の利用促進と航空環境行政の施策の一つ。
「動画」情報画面は、日付と開始時間を設定し「再生」ボタンをクリックすると地図上に指定時間に発着した航空機のアイコンを表示。その後、時刻表示とともに各機の動きを1秒ごとに動画再生する。アイコンには移動中の各機の機種コードと飛行高度もバルーン表示できる。動画再生に連動して、近隣都県の地域で測定した公開騒音値も表示可能。視覚的に過去の指定時間の航空機と公開騒音値を時間の変化とともに把握できるシステムになっている。表示条件の設定や切り替え・地図種類の指定などは、画面上のメニューボックスにあるボタンで操作する。
「航路図」の画面では、指定する日付と時間帯に同空港を発着したすべての航空機の航路を地図上に曲線で表示する。表示条件と地図種類・縮尺の切り替えは動画画面と同様のメニューボックスで操作する。指定時間帯にける空港周辺地域上空の航空路をまとめて一つの地図上で確認することができる。
同システムが公開する飛行データは、前日から1カ月前までの記録。公開対象範囲は、東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城の各都県にかかる飛行コースのうち、到着機の高度約1,830メートル以下の部分と出発機の同約3,050メートル以下の部分。公開騒音値は首都圏の各騒音監視塔での実測値。
運用は2006年8月に開始した。首都圏の住民や団体などが飛行実態と騒音状況の把握する目的で使用するケースが多く、近隣自治体のホームページの環境関連ページなどでも紹介されている。
利用にはユーザー登録(無料)が必要。同ホームページ上で手続きができる。