お台場の日本科学未来館(江東区青海2)で7月2日より、企画展「「トイレ?行っトイレ! ~ボクらのうんちと地球のみらい」が開催されることが決まった。
夏季の長期大規模企画展示。これまで大きな声で語られることのなかった「トイレ」の存在に注目。自分の便の匂いや形などの身近な話題から、排せつ物と地球環境の問題に至るまで、さまざまな情報を通して、環境に負荷をかけないトイレのシステムとは何か、人間にとって幸せなトイレとはどのようなものかを探る内容になるという。
現代日本のトイレは高機能で便利になる一方、学校で子どもがなかなかトイレに行けない問題や、介護の現場で大きな負担になるなどっている排せつの問題などは切実になっている。また世界でも約25億人がトイレを使えない環境にあり、不衛生を原因として多くの子どもが命を落としているのも現実。地球環境の面でも下水処理・浄化の問題があり、排せつ物から資源を回収・活用するシステムの研究も行われている。同館では企画について、「日常から地球規模の課題まで、今こ度が『幸せなトイレ』という存在について、オープンに楽しく語り合うとき」としている。
会場では来場者が「うんち」に扮(ふん)して巨大トイレの滑り台を下りながら下水処理の旅をしたり、理想の形のうんちを粘土で作ったりと、「うんち」と「トイレ」を通して自分と地球を見つめ直す体験機会や、関連するもワークショップやトークイベントなども予定する。
会場は同館1 階「企画展示ゾーンa」。開場時間は10時~17時。火曜休館(祝日と夏休み期間中は開館)。料金は大人1,200円ほか(予定)。10月5日まで。