レインボーブリッジを渡り、お台場エリアと新橋を結ぶ鉄道「ゆりかもめ」(本社=江東区)に1月18日、新型車両が登場する。
1995年の開業以来初の車両のフルモデルチェンジ。新型車両「7300系」は車両前面のガラスを大型化したデザインで、運転席の無いコンピュータ制御の無人運転ならではの前方眺望が一層向上する。ドアは両開きになり乗降がスムーズになるほか、全ての車両に優先席を設置し、車イススペースも増設する。
座席はすべてロングシートにし、乗車スペースが従来に比べ10%ほど拡大。混雑を緩和する。背もたれを肩の高さまで上げた「セミハイバックシート」の採用、荷棚の新設、空調の機能向上、液晶ディスプレーの設置と日英中韓4カ国語による案内の提供などでも、車内快適性の向上を図る。車内照明はLED化し、環境への負担を軽減する。
新型車両は2013年中に本線で試運転を行っていたが、同日に1編成で営業運転を開始。今後2016年までに段階的に車両を増やし、最終的に計18編成(108車両)を導入する。
同鉄道はコンパクトな車両設計と利用者の増加などから、これまで、混雑する時間帯が多いのが特徴だった。新型車両の設計では「単なる『移動手段』にとどまらず、『楽しみ』や『笑顔』にあふれた時間を過ごすお手伝いになるような車両を目指した」と同社広報担当者。