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空港内美術館で「禅・仙厓(せんがい)」企画展-羽田ディスカバリーミュージアム

仙厓義梵作「虎」

仙厓義梵作「虎」

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 羽田空港第2ターミナル(大田区羽田空港3)本館南側3階にある美術館「ディスカバリーミュージアム」で12月27日から、新企画「「禅・仙厓 ZEN・ せんがい」」が開催される。

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 江戸時代後期の禅僧 仙厓義梵(せんがいぎぼん、1750~1837)にフォーカスし、自作の書画やゆかりの茶杓(ちゃしゃく)など計30点を、前後期に分けて展示する。仙厓は厳しい修行と行脚の末、日本最古の禅寺・聖福寺(しょうふくじ)の住職になったが、職を離れてからは庶民と共に生き、「博多の仙厓さん」と慕われた。自ら「厓画無法」とうたう多くの書画は禅の教えを伝えるだけにとどまらず、見る者に問いかけ、ユーモアや優しさを感じさせるのが特徴。展示では作品と対峙(たいじ)・問答し、禅の心に触れられるという。

 主要作品は、中国・唐時代末に実在したと言われる伝説的な禅僧を描く「布袋指月(ほていしげつ)」 、画賛に挑戦的に「猫か虎か当ててみろ」とある「虎」、茶の湯に親しんだ仙厓自身が削り出したものとされる「茶杓銘不白(ちゃしゃくめいふはく)」と、朝鮮伝来とされる「雲鶴茶碗(うんかくちゃわん)」など。

 同館は2010年にオープンした国内初の空港内美術館。700年の歴史を持つ細川家の約6000点の美術工芸品と5万点以上の歴史文書を所蔵する「永青文庫」の所蔵品を、従来の美術館の枠を越えたラウンジ風の新しいスタイルで常設展示する。今回の展示は同館の第12回目の企画展。

 開催期間は、前期=2014年2月2日まで、後期=2月4日~3月9日。開館時間は11時~18時30分(土曜・日曜・祝日は10時~)。2月3日は展示入れ替えのため休館。期間中の毎週水曜にはギャラリートークも実施予定(14時・16時)。入館無料。

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