東京都は7月24日、東京湾に浮かび、昨年2月に東京ゲートブリッジの開通で新木場(江東区)や城南島(大田区)と直接結ばれた「中央防波堤地区」の「景観ガイドライン」を発表。同地区の設備や建築物の色彩を「青」と「白」に統一する方針を明らかにした。
青と白に統一された中央防波堤地区のコンテナバースの運用イメージ(東京都港湾局資料より)
「東京港第7次改訂港湾計画」において「良好な景観を形成する区域」として定められた同地区の開発に当たり、港湾景観に関する基本的な考え方や具体的な景観形成の方針を示すもの。景観形成の基本的な考え方として、港湾活動(行き交う船舶や荷役の様子など)そのものを景観の主役として位置付け観光資源としても捉え、「国際都市東京のゲートウェイとしての特性を踏まえ、シンボル性を持つ空間となるよう配慮する」としている。
具体的には同地区に設置されるガントリークレーン・トランスファークレーン・建築物・工作物の色彩を、海や空に映える鮮やかな青色と白色の組み合わせに統一。地域の主役として際立ち、船舶や航空機から眺められるようにし、東京の玄関口としての東京港を印象付ける色彩を全面に出す。塗装についても「これまでにない新しさが感じられ、かつ作業上の安全性や視認性にも配慮した塗り方」にするという。色の組み合わせは上空や高所からの眺めに配慮し、バース単位で統一を図る。また、そのほかの建築物・工作物などについても埠頭(ふとう)全体のまとまりに配慮しつつ、開放感があり親しみの持てる景観を創出していくとしている。
同景観ガイドラインは8月1日より運用される。