ANAグループは6月1日、機体に地方都市の市名や市花をデザインしたラッピング機の運航を始めた。
ANA総合研究所を中心とした同グループによる地域活性化の取り組み。「日本国内の地域が活性化しその魅力が高まれば、都市圏や海外と各地域との流動を増やすことができる」との考えに基づき、既存の航空機材を活用するかたちで地域の魅力を全国に発信する。
現在運航しているのは国内線仕様のボーイング777型機2機と767型機1機。愛媛県宇和島市・島根県益田市・鹿児島県薩摩川内市の3自治体と協力し、各機材の胴体後方左右の側面にそれぞれの「市名の英語・日本語表記」と「市の花の絵」のラッピングを施す。各機材の機内座席前のポケットには、当該の自治体の紹介資料なども入れる。
同グループはこれまでもさまざまなかたちで国内の地域活性化・観光振興に向けた活動を行ってきた。それを踏まえ「地域の活性化支援事業にあたっては地域資源を見つめ直し、磨き上げ、打ち出していくことが重要」とし、今回初めて地域の知名度・認知度の向上に向けて航空機材を活用した取り組みを決めた。
期間は1年間。(取材協力=みんなの空港新聞)