多摩川河口を挟んだ羽田空港の隣接地で8月より、国内最大規模の「浮島太陽光発電所」(川崎市川崎区)が稼働している。
川崎市臨海部の合計約34ヘクタールの敷地に太陽光発電所2基を建設する、川崎市と東京電力による「メガソーラー計画」の一環。2009年より建設が進められ、8月10日に営業運転を開始した。設置された太陽電池モジュールは約3万8000枚で、年間の推定発電量は一般家庭約2100軒分の年間使用量に相当する約740万キロワット時を見込む。CO2排出量削減効果は、年間約3100トンを期待する。
同計画の、もう一方の施設「扇島太陽光発電所」(同)は12月に営業運転開始を予定。太陽電池モジュール約6万4000枚を備え、年間発電量は年間約1370万キロワット時に達する見込み。
川崎市は発電所に隣接する浮島地区にPR施設「かわさきエコ暮らし未来館」もオープンした。体験型の環境学習施設で、太陽光発電などの自然エネルギーの普及啓発活動の推進に加え、同市の環境への取り組みなどを国内外に発信するという。開館時間は9時~16時30分。月曜・年末年始休館。入館無料。