東京モノレール(本社=港区)は現在、列車が羽田空港内の国際線地区(大田区羽田空港2)を通過する際に、この秋の同空港の国際化に合わせて開業する新駅「羽田空港国際線ビル駅」を告知する車内アナウンスを行っている。
開業に先立ち新駅の設置をPRし利用の促す目的で、列車が天空橋駅と新整備場駅の間の国際線地区に近づくと、通常の駅の接近を告知する録音アナウンスとは別の乗務員の生声で「間もなく10月21日に開設する『羽田空港国際線ビル新駅』を通過します。新駅は新国際旅客ターミナルと直結する利便性の高い最新の空港駅となります。皆さまのご利用をお待ちしています」と告知している。
同社広報担当者によると、「4月10日の軌道の切り替え以降、モノレールのすべての列車は新駅を通過している。建設中の国際旅客ターミナルも間近に見えることから、良い告知の機会と考えて原則的に全列車の車内で利用者への案内を行っている」という。
駅の通過はほんの数秒間だが、アナウンス直後には思わず顔を上げ車窓から国際線地区の風景を眺める乗客も少なくない。将来は国際線も利用したいという乗客の一人は「羽田国際化を手が届く距離に感じられる場所。(新駅開業・国際線運航開始の)10月が待ち遠しい」と話していた。
同空港では国際線定期便の運航が10月31日より開始することが決まっている。