東京モノレール(本社=港区)の羽田空港第1ビル駅と第2ビル駅(大田区羽田空港3)に6月1日より、次世代型デジタルサイネージ各1台が設置される。
首都圏の鉄道会社と関連広告代理店などで構成する「デジタルサイネージ推進プロジェクト」が5月12日に発表したもので、駅構内にデジタルサイネージ用のモニターを設置し効果的な広告表現・コンテンツ・販売方法の試行展開などを行い、顔認識システムの活用によりその効果測定を行う。流動のある駅構内に適した広告メディアの可能性をハードとソフトの両面から検証できるという。
モニターは高さ190センチ・幅140センチ・奥行き10センチのスリムタイプの自立型で、高輝度の52インチの画面を備える。コンテンツは無線の通信ネットワークを通じて配信される予定。注目度向上のため、曜日・時間帯・駅別に素材を出し分けることが可能なプログラム配信やインターネット経由でリアルタイムに近い更新が可能なコンテンツ表示などを行うほか、ウェブサービスとの連携も図っていく。
同プロジェクトは首都圏の主要駅構内で効果的なデジタルサイネージ広告メディアのネットワーク事業を構築するための各社の共同実証実験。空港駅を初めとする首都圏の鉄道11社の20駅・27カ所で同時期に稼働するデジタルサイネージは、これまでで「最大規模」(同プロジェクト)になるという。「各拠点でのコンテンツ編成・制作・配信・効果測定などを一元的に管理することで、デジタルメディアの特徴を生かしたリアルタイム性の高いフレキシブルな対応が実現する」とも。
羽田空港ターミナル内の一部ではすでにデジタルサイネージを導入する例があるが、鉄道駅構内に本格的な機器を設置するのは今回が初めて。実験期間は1年間を予定。