羽田空港(大田区羽田空港3)で3月1日~5日、「エリア限定型ワンセグおよびマルチメディア放送技術」の実証実験が行われている。
総務省が創設した「ユビキタス特区」の取り組みをベースにした「空港放送ネットワークシステムの開発・実証」の一環。同ターミナルを管理運営する日本空港ビルデングが昨秋の実施に続き、同ターミナル内にある「Japan Air‐Terminal Broadcasting Project実験室」から第2ターミナルビルのマーケットプレイス(2階~5階)と出発ゲート64番付近に向けてワンセグとマルチメディア放送の試験電波を送信する。電波はそれぞれワンセグ対応短端末と実験用特殊端末機で受信する。デモンストレーション実施時間(13時~17時)にはマルチメディア端末の貸し出しも行う。コンテンツは、空港案内・フライトインフォメーション・観光情報など。
同社は同事業の「成果目標」の一つを「情報通信技術を活用した新しいサービスモデルの確立」としており、実験を通してエリアワンセグ・ネットワーク技術の開発のほか、視聴評価・クーポン付与システム機能や位置情報を利用したコンテンツ流通実証などを行っていく。同期間、福岡空港(福岡県福岡市)でも同内容の実験を行い、実証結果の連携を図る。
国内の空港では昨年1月~12月、関西国際空港(大阪府泉佐野市)の旅客ターミナルビル内にてワンセグ放送の本サービスが実施され、さまざまな観光情報や空港関連情報などを提供。空港の新しい試みとして話題を集めた。
実験電波送信時間は羽田・福岡とも10時~19時。