
今年10月の供用開始に向けて羽田空港沖の海上で進められているD滑走路(2,500メートル)建設工事で、1月27日未明、「ジャケット」と呼ばれる桟橋部の土台となる鋼製の格子状の巨大構造物の設置が完了した。
同空港4本目となる新滑走路は、多摩川の河口域にあたる周辺水域の環境への影響を低減するため、全長の約3分の1が桟橋式となる「ハイブリッド」式。桟橋部では、1基の標準が幅63メートル・長さ45メートル・高さ35メートル・重量約1,300トンの巨大なジャケット198基を海底に据え付け、その上面に滑走路・誘導路を設置する。
建設工事は2007年3月の着工以来、24時間365日の昼夜連続施工により進められており、同日未明、全ジャケットの設置が完了した。最後のジャケットは昨年末に東京湾の対岸に位置する新日鐵エンジニアリング富津工場(千葉県)で製作され、大型起重機船によりつり上げられたままの状態で工事現場に海上運搬された。空港関係者の一人は長期にわたったジャケット設置作業が未明に完了したことについて、「新滑走路がようやくその全容を現したことになり、(工事の)大きな節目。感慨深い」と振り返った。
現場では9カ月後の運用に向けて引き続き、滑走路・誘導路面の床版の設置工事・塗装工事などが行われる。