羽田空港(東京国際空港、大田区羽田空港3)で1月12日、新管制塔の運用が始まった。
今年10月に供用開始するD滑走路、国際線地区などとともに同空港の再拡張・国際化を担う新管制塔は、従来の塔より38.1メートル高い115.7メートルで世界3番目。最先端の免震装置・風による揺れを抑える設計・柱のない管制室などを特徴として2006年12月に着工し、昨年6月に完工した。その後の管制機器の設置や管制官の慣熟訓練などを経て同日、新滑走路などより一足早く運用を開始した。「世界最大級の空港の『目』と『心臓』として機能する」(航空関係者)。
同新管制塔の運用開始に合わせて1月14日より、羽田空港と成田空港周辺の空域の管制業務(ターミナル・レーダー管制業務)についても羽田空港で一元的に行うことが決まっている。国土交通省によると、一元管理により首都圏の空域の有効活用や業務調整の円滑化による効率的な管制業務が可能になるという。
同空港の従来の管制塔は今後、緊急時などのバックアップ設備として使用される予定。