JALは夏季の環境取り組みの一環として7月14日より、一部の便で駐機中に日光が当たる側の機内窓の「日よけ」を下ろし、機内の温度上昇を抑える取り組みを試行的に始めた。エアコンの使用時間を短縮し、補助エンジンの使用を減らすことで排出されるCO2の削減につなげたい考え。
同社によると、駐機中に日よけを下ろすことで、ボーイング747-400型機では10分間補助エンジンの使用を減らし、最大で169キログラムのCO2削減が期待できるという。その量は杉の木1本が1年間に吸収するCO2(14キログラム)の12.1本分に相当する。
トライアル対象便は、前日夜に対象空港に到着し翌朝出発する「オーバーナイトステイ便」(J-AIR運航便を除くJALグループ国内線)と「エコ・ジェット」仕様のボーイング777型機1機の日中帯便。オーバーナイトステイ便では7月14日~24日、羽田・関西・伊丹・福岡・新千歳・那覇・鹿児島の7空港で、日中帯便では7月21日~24日、羽田・伊丹・福岡・新千歳でそれぞれ実施する。
トライアルについて、同社広報部羽田広報グループの今村厳一さんは「小さな取り組みだが、お客さまにご理解・ご協力いただきながら、環境への負荷を減らしていければ。バスや電車の窓など、わたしたちの取り組みが業種を越えて広がればうれしい」と話す。(取材協力=みんなの空港新聞)