日米航空協議、合意に至らず-羽田発着枠など首都圏空港輸送力の協議継続

国際化に向けた空港機能拡大を担う羽田空港新管制塔(参考画像、本文とは直接関係ありません) 画像=国土交通省東京航空局

国際化に向けた空港機能拡大を担う羽田空港新管制塔(参考画像、本文とは直接関係ありません) 画像=国土交通省東京航空局

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 日本と米国との航空協議が7月8日~10日、東京で開催されたが、2010年の運航枠の増加を踏まえた首都圏空港発着の輸送力と航空自由化などについて合意に至らず、物別れに終わった。今後も引き続き議論を行う。

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 両国の航空当局は、再拡張・国際化する羽田空港および滑走路の延伸を控える成田空港における発着枠や日米航空関係のさらなる自由化などを中心に協議を続けているが、今回も昨年10月の協議と同様、議論は平行線をたどった。しかし、両国は協議を効率的かつ円滑に進めるため、双方の制度やその運用に係る技術的事項の整理など、今後の議論に向けた準備作業を行うための作業部会を設置することを決めている。次回協議は9月上旬、ワシントンDCで開催予定。

 羽田空港の国際線についてはすでに、東アジア・西ヨーロッパを中心にした各国との航空協議が合意し、昼間時間帯と深夜早朝時間帯の運航枠が決定している。しかし、輸送規模の大きいアメリカと中国については合意に至っておらず、協議が継続している。

 日本と米国間には現在、両国の15の航空会社が週合計359.5便を運航する(以遠権による便を除く旅客便・貨物専用便の合計。2009年夏スケジュール)。旅客の輸送実績は年間1,106万人で、日本からの国際路線がある国では最大(米国本土・ハワイ・グアム・サイパンの合計。2007年度)。

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