2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会における、東京ビッグサイトの利用計画変更を東京都の舛添要一都知事が11月17日に発表した。
東京ビッグサイトは当初、フェンシングなど3競技・国際放送センター・メーンプレスセンターとして、東ホール・西ホール・会議棟の全ての既存施設を使う計画で、メーンプレスセンター用として新たに拡張棟を整備し、大会終了後には展示場として活用する予定だった。
その後、国際放送センターとして必要なスペースを考慮し、3競技を幕張メッセに移した。このため国際放送センターは東ホールに、メーンプレスセンターは会議棟と西ホールに入り、拡張棟は使わずに済むことになった。ただし将来、展示場として使用するため、拡張棟の整備は引き続き進めるとしている。この計画により、2,469億円とされてきた施設整備費が228億円減少し、2,241億円となる。
これに対し、展示会などの主催者で構成する「日本展示会協会」は11月20日、計画変更を求める署名活動をウェブサイトで始めたとともに、ビッグサイトを利用する計画を変更しビッグサイト近隣の「防災公園」にメディア施設を新設する計画を東京都に要望。署名は現時点で1万を超えている。展示会が大きな経済効果を生むプラットフォームとして機能しているだけに、今後の動向が注目される。