東京マラソン「テロ対策訓練」-警視庁・関係各署・ボランティアら600人参加

テロ対策チームに取り押さられる犯人(訓練)

テロ対策チームに取り押さられる犯人(訓練)

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 来年2月23日に開催予定の「東京マラソン2014」に向けて12月11日、「テロ対策合同訓練」が実施された。

訓練に臨む警視庁 NBC(核・生物・化学兵器)処理チーム

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 訓練の正式名称は「東京湾岸パートナーシップ ~テロを許さない街づくり~」で、実際の大会コースのフィニッシュ地点である東京ビックサイト(江東区)を会場に、警視庁・東京湾岸署・東京マラソン財団・深川消防署・日本陸上競技連盟・東京陸上競技連盟と大会の沿道ボランティアら計約600人が参加した。

 訓練は、今年4月に発生した米ボストンマラソンでの爆破テロ事件を念頭に、参加した関係者らに東京マラソンの安全な大会運営とテロ対策の方針などを説明し、大会中に発生し得る2つの事案に対し、専門チームが模擬訓練を披露するもの。事案は「大会フィニッシュ会場で手物実施中、男2人が検査を強行突破し侵入」というコース沿道での爆発物対処と、「トイレで数人が刺激臭を嗅ぎ、めまいを訴えている」という会場施設内での薬物配布。それぞれ、機動隊と警備犬による制圧検挙と特殊ロボットなどを使う爆発物処理と、NBC(核・生物・化学兵器)処理班による対応が現実さながらの動きで展開され、参加者に公開された。

 ボストンマラソンで起きた爆破テロ事件以来、世界の各種スポーツイベントでは警備の強化が懸念事項となっている。東京マラソンでも、より安心・安全な大会を目指し、今年、警備・救護強化プロジェクトを立ち上げ、警視庁と連携し「テロ対策東京パートナーシップ事業」における枠組みを設定。今回の合同訓練もその枠組みを活用した。同大会が東京湾岸警察署を含む関係各署とボランティアと共にと合同訓練を行うのは今回が初めて。

 東京マラソン2014にはランナー3万6000人、ボランティア約1000人、沿道の観衆延べ170万人以上の参加が見込まれている。同大会は治安の良い東京都心が開催地であることと救急体制の整備の充実などで死亡事故が少ないことから、「世界一安心・安全なマラソン大会」であることをアピールしている。

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