羽田空港内の「東邦大学羽田空港クリニック」は今月、東京消防庁蒲田消防署から救急業務協力者として表彰され感謝状を贈られた。
同クリニックが行う空港利用客や職員に対する医療・救急活動が評価されたもの。東邦大学は羽田空港に最も近い大学病院(東邦大学医療センター大森病院、大田区)を有する大学として、2005年に「羽田空港クリニック」を第2旅客ターミナルに開院。2010年には国際線旅客ターミナルの開業に伴い「羽田空港国際線クリニック」を開設。緊急時の救急業務への備えを含め、年間約6500万人以上の旅客利と、約3万人の勤務者の健康を支えている。
表彰内容は「多年にわたり救急業務に深い関心を示し、その充実と発展に積極的に協力するなど、救急行政の推進に貢献した」とされている。同大学は「羽田空港クリニックは、空港側の要望に応える形で開設されたが、大学としては羽田空港の最寄りの大学病院として使命を感じて出所している。旅行者特有の病気や空港で働く人々の健康管理に対するノウハウや知見を持ち合わせており、緊急時には、東邦大学医療センター大森病院のバックアップの下、24時間迅速に高次な医療を提供できる」とコメントしている。
同クリニックは、空港が海外から病原体が持ち込まれる可能性がある場所であることから、「感染症」についての研修会を空港関係者向けに開催するなど、空港ならではの予防啓発活動も行う。羽田空港の利用者の拡大や2020年東京オリンピックの開催に向け、今後も「医療の側面からよりよいサービスを提供していきたい」という。