日本科学未来館(江東区青海2)で7月10日、企画展「サンダーバード博 ~世紀の特撮が描くボクらの未来~」が開幕する。
約50年前に特撮作品「サンダーバード」で描かれていた「夢の未来」を通し、日本の先端科学技術への理解を深めながら、世代を超えて持続可能な未来の可能性を考える企画展。
同作品は1965年にイギリスで誕生し、日本では翌1966(昭和41)年のテレビ放送以降、現在までに何度も再放送されている名作。ストーリーは2065年の未来を舞台に、世界各地で発生する事故や災害で危機に瀕(ひん)した人々を「国際救助隊」が最先端の科学技術によって開発された「スーパーメカ」を駆使して救助する活躍を描く。
企画展では、作品で描かれる人々の夢や希望を具現化し、利便性・快適性を追求したハイテクノロジーを、現在の先端科学技術とともに紹介する。国内初となる「サンダーバード」の3D映像、スーパーメカの模型展示、「サンダーバード2号」とレスキュー体験ができる参加体験型展示などを通し、「サンダーバード」に描かれている未来と日本の先端科学技術や現代の研究・開発の成果を比較しながら楽しめる。「東日本大震災以降、災害や事故、資源エネルギーの枯渇などの環境問題に対する危機意識が高まっている。こうした問題を解決・克服するための方法を、先端の科学技術で紹介する」と同館担当者。
開催場所は同館1 階・企画展示ゾーン。時間は10時~17時。火曜休館(祝日、夏休み期間中は開館)。入場料は、大人=1,300円、18歳以下=700円。常設展示も見学できる。9月23日まで。