リリース発行企業:ビジネスコーチ株式会社
ビジネスコーチグループ B-Connect株式会社(東京都港区、代表取締役社長:杉本 博史)は、部下のキャリア自律を促す目的で1on1ミーティング等を実施している企業(従業員数1,000名以上)の部長・課長100名を対象に、1on1ミーティングによるキャリア自律支援とジョブディスクリプションの活用におけるキャリアの明確化に関する実態調査を実施しましたので、お知らせいたします。
● 01|1on1ミーティングについて、68.0%が「部下のキャリア自律を促すという目的に対して機能している」と回答する一方、28.0%は機能不足を指摘
● 02|約7割が、「会社で実現できるキャリアの不明瞭さ」を課題として認識
● 03|ジョブディスクリプション明確化ツールを導入企業の、76.7%が「キャリア支援につながる1on1等の育成施策」の効果向上を実感
※ジョブディスクリプションとは:ここでは、社員一人ひとりの職務・役割・責任を明確に定義した「職務定義書」を指します。
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■調査概要
●調査名称:1on1ミーティングによるキャリア自律支援とジョブディスクリプションの活用におけるキャリアの明確化に関する実態調査
● 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー(R)?」の企画によるインターネット調査
● 調査期間:2025年5月27日~同年5月28日
● 有効回答:部下のキャリア自律を促す目的で1on1ミーティング等を実施している企業(従業員数1,000名以上)の部長・課長100名
※合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っております。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がございます。
≪利用条件≫
1 情報の出典元として「ビジネスコーチグループ B-Connect株式会社」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://www.businesscoach.co.jp/
■約7割が、1on1ミーティングを「部下のキャリア自律促進に効果的」と評価
「Q1.あなたの会社で実施しているキャリア支援につながる1on1等は、部下のキャリア自律を促すという目的に対して、十分に機能していると感じますか。」(n=100)と質問したところ、「非常にそう思う」が26.0%、「ややそう思う」が42.0%という回答となりました。
・非常にそう思う:26.0%
・ややそう思う:42.0%
・あまりそう思わない:27.0%
・全くそう思わない:1.0%
・わからない/答えられない:4.0%
■1on1ミーティングが機能していると感じる場面、「部下が自ら目標やアクションプランを立てて話してくれたとき」が66.2%で最多
Q1で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した方に、「Q2.どのような場面で、機能していると感じますか。(複数回答)」(n=68)と質問したところ、「部下が自ら目標やアクションプランを立てて話してくれたとき」が66.2%、「部下が自分のキャリアの方向性や興味について話してくれたとき」が55.9%、「部下の発言や行動に、前向きな変化が見られたとき」が47.1%という回答となりました。
・部下が自ら目標やアクションプランを立てて話してくれたとき:66.2%
・部下が自分のキャリアの方向性や興味について話してくれたとき:55.9%
・部下の発言や行動に、前向きな変化が見られたとき:47.1%
・日常業務の振り返りを通じて、部下の強みや関心を明確にできたとき:35.3%
・異動や配置に関する希望を部下が自発的に伝えてくれたとき:29.4%
・部下がキャリアについて自分で調べたり行動したりしていたとき:25.0%
・面談の内容がキャリア面談など他の制度と連動したとき:20.6%
・定期的な対話を通じて、信頼関係が深まっていると感じたとき:19.1%
・その他:0.0%
・特にない:0.0%
・わからない/答えられない:0.0%
■1on1ミーティング機能不全の原因、第1位「過去の対話内容や進捗が共有されておらず、継続性がない」、第2位「雑談の延長のような対話に終始してしまう」
Q1で「あまりそう思わない」「全くそう思わない」と回答した方に、「Q3.機能しにくいと考えられる要因を教えてください。(複数回答)」(n=28)と質問したところ、「過去の対話内容や進捗が共有されておらず、継続性がない」が39.3%、「雑談の延長のような対話に終始してしまう」が32.1%という回答となりました。
・過去の対話内容や進捗が共有されておらず、継続性がない:39.3%
・雑談の延長のような対話に終始してしまう:32.1%
・毎回のテーマに一貫性がなく、話が断片的になる:28.6%
・自身にキャリア支援に関する知識やスキルが不足していると感じる:28.6%
・1on1等の面談時間が十分に取れず、形骸化している:25.0%
・部下の目標や課題が曖昧で、対話が深まらない:21.4%
・上司と部下の関係性がまだ浅く、本音を引き出せていない:10.7%
・その他:10.7%
ー部下の側に成長意欲が薄い、または1on1の効果に期待していない
ー上司に知識が不足しており、有意義な話し合いにならない
ー効果が目に見えない
・特にない:3.6%
・わからない/答えられない:0.0%
■67.8%が、「会社で実現できるキャリアの不明瞭さ」を課題視
Q1で「あまりそう思わない」「全くそう思わない」と回答した方に、「Q4.キャリア支援につながる1on1等が十分に機能していない要因として、「会社で実現できるキャリアの不明瞭さ(部下が会社で実現できるキャリアをイメージできない状況)」が影響していると感じますか。」(n=28)と質問したところ、「非常にそう思う」が10.7%、「ややそう思う」が57.1%という回答となりました。
・非常にそう思う:10.7%
・ややそう思う:57.1%
・あまりそう思わない:28.6%
・全くそう思わない:0.0%
・わからない/答えられない:3.6%
■社内のキャリア明確化による「1on1ミーティングの効果向上」に、8割以上が期待
Q4で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した方に、「Q5.会社で実現できるキャリアが明確になれば、キャリア支援につながる1on1等はより有効になると思いますか。」(n=19)と質問したところ、「非常にそう思う」が5.3%、「ややそう思う」が78.9%という回答となりました。
・非常にそう思う:5.3%
・ややそう思う:78.9%
・あまりそう思わない:15.8%
・全くそう思わない:0.0%
・わからない/答えられない:0.0%
このように、社内でのキャリアパスの明確化がキャリア支援につながる1on1等の効果向上に重要な役割を果たすことが期待される中、実際の企業におけるジョブディスクリプションの整備状況についても調査を行いました。なお、ここで言うジョブディスクリプションとは、社員一人ひとりの職務・役割・責任を明確に定義した「職務定義書」を指します。
■71.0%がジョブディスクリプション導入済、一方うち3割は「機能していない」実態
「Q6.会社で実現できるキャリアを明確にする一つとしての「ジョブディスクリプション」に関して、あなたの会社での導入状況を教えてください。」(n=100)と質問したところ、「導入していて、機能している」が41.0%、「導入しているが、実質的に機能していない」が30.0%という回答となりました。
・導入していて、機能している:41.0%
・導入しているが、実質的に機能していない:30.0%
・導入していたが、やめた:3.0%
・現在、導入を前向きに検討中:5.0%
・導入していない(検討したが、やめた):3.0%
・導入していない(検討もしていない):18.0%
■ジョブディスクリプション活用の阻害要因、「部門によって職務定義の記述量や質にバラツキがあり、均質性を保てない」や「自社の活用用途に合わせた作成方法が分からない」が上位
Q6で「導入しているが、実質的に機能していない」、「導入していたが、やめた」、「導入していない(検討したが、やめた)」と回答した方に、「Q7.導入をやめた理由や、機能していない理由を教えてください。(複数回答)」(n=36)と質問したところ、「部門によって職務定義の記述量や質にバラツキがあり、均質性を保てない」が30.6%、「自社の活用用途に合わせた作成方法が分からない」が27.8%という回答となりました。
・部門によって職務定義の記述量や質にバラツキがあり、均質性を保てない:30.6%
・自社の活用用途に合わせた作成方法が分からない:27.8%
・職務定義すべき職務ポジションが多すぎて、工数を割けない:22.2%
・ジョブディスクリプションの内容が整備されておらず、全社公開にまで至らない:22.2%
・ジョブディスクリプションが社員のキャリア指標として機能せず、形骸化してしまっている:22.2%
・ジョブディスクリプションをもとにした社内公募などの制度が整っていない:19.4%
・各部門を巻き込んで作成できる状況にない:16.7%
・兼務している人も多く、職務職責を明確に定義しづらい:16.7%
・定義した職務について、毎年見直しや更新を図る余裕がない:13.9%
・能力主義や年功序列の考え方が組織に根付いてしまっている:11.1%
・外部に依頼をするにしても費用が掛かりすぎる:0.0%
・その他:2.8%
ー最終的に評価は恣意的に行われるので、キャリアに対する意識が根付かない
・特にない:2.8%
・わからない/答えられない:2.8%
■8割超が、ジョブディスクリプション明確化ツールを「導入済」
Q6で「導入していて、機能している」、「導入しているが、実質的に機能していない」と回答した方に、「Q8.あなたの会社では、キャリア支援につながる1on1等や育成施策を補助するため、ジョブディスクリプションを明確にするツールを導入していますか。」(n=71)と質問したところ、「全社で導入している」が53.5%、「一部の部署で導入している」が31.0%という回答となりました。
<自由回答・一部抜粋>
・全社で導入している:53.5%
・一部の部署で導入している:31.0%
・導入していない:8.5%
・わからない/答えられない:7.0%
■ジョブディスクリプション明確化ツール導入により、76.7%が「1on1等の育成施策」の効果向上を実感
Q8で「全社で導入している」「一部の部署で導入している」と回答した方に、「Q9.ツールを導入したことで、キャリア支援につながる1on1等の育成施策の効果は、導入前と比べてどのように変化しましたか。」(n=60)と質問したところ、「大きく高まった」が30.0%、「やや高まった」が46.7%という回答となりました。
・大きく高まった:30.0%
・やや高まった:46.7%
・どちらともいえない:20.0%
・あまり変わらない:3.3%
・かえって効果が薄れた:0.0%
・導入前の状況がわからない/比較できない:0.0%
■ツール未導入の半数以上が、AI活用のツール導入に前向き
Q8で「導入していない」「わからない/答えられない」と回答した方に、「Q10.AIなどを使用してジョブディスクリプションをそれぞれの現場・時代の変化に合った形で定義できるツールがあったら、あなたの会社に導入してみたいと思いますか。」(n=11)と質問したところ、「導入したい」が9.1%、「導入に関わる費用と工数によって検討したい」が45.4%という回答となりました。
・導入したい:9.1%
・導入に関わる費用と工数によって検討したい:45.4%
・導入の必要はない:9.1%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:36.4%
■まとめ
今回は、部下のキャリア自律を促す目的で1on1ミーティング等を実施している企業(従業員数1,000名以上)の部長・課長100名を対象に、1on1ミーティングによるキャリア自律支援とジョブディスクリプションの活用におけるキャリアの明確化に関する実態調査を実施しました。
まず、1on1ミーティングについて、68.0%が「部下のキャリア自律を促すという目的に対して機能している」と回答している反面、28.0%は機能していないと感じていることが明らかになりました。機能している場面としては、「部下が自ら目標やアクションプランを立てて話してくれたとき」が66.2%で最も多い結果となりました。一方、機能しにくい要因では、「過去の対話内容や進捗が共有されておらず、継続性がない」(39.3%)や、「雑談の延長のような対話に終始してしまう」(32.1%)が上位に挙がり、1on1が機能していない要因として、67.8%が「会社で実現できるキャリアの不明瞭さが影響している」と回答しました。また、ジョブディスクリプションの導入状況については、41.0%が「導入していて機能している」と回答した一方、30.0%は「導入しているが実質的に機能していない」状況であることが分かりました。さらに、ジョブディスクリプション明確化ツールを導入した方のうち、76.7%が「キャリア支援につながる1on1等の育成施策の効果が高まった」と回答しており、ツール未導入の54.5%が「AIなどを活用したジョブディスクリプション明確化ツール」を導入したい意向が確認されました。
今回の調査結果から、1on1ミーティング等の継続性や一貫性の欠如が大きな課題となっていることが判明しました。特に、毎回異なるテーマで話が断片的になったり、過去の対話内容が共有されないことで、目的である部下のキャリア自律の促進に十分な効果を発揮できていない実態が明らかになりました。
この課題の根本には、部下が「会社でどんなキャリアを積めるのか」を具体的にイメージできていないことがあり、上司と部下がことが重要な要素となっています。そのうえで、今回、共通の基準の一つとしてジョブディスクリプションを取り上げ、整備状況について調査を行いました。実際に、ジョブディスクリプションを明確化するツールを活用している企業では、キャリア支援につながる1on1ミーティング等の効果が大幅に向上しており、社員が自社内で実現可能なキャリアパスを描けるようになることが、より質の高い対話を生み出す鍵となっています。
企業が持続的な成長を実現するためには、単に面談を設定するだけにとどまらず、1on1ミーティングで何を達成したいのか上司部下が互いに共通認識を持つことが重要で、そのために見える化するツール等を効果的に活用し、体系的かつ継続的なキャリア支援の仕組みを構築することが不可欠と言えるでしょう。
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■会社概要
会社名: B-Connect株式会社(ビジネスコーチグループ)
設立:2025年1月6日
代表者 :代表取締役社長 杉本 博史
所在地:東京都港区西新橋1丁目7番14号 京阪神 虎ノ門ビル 12階
事業内容:コーチングを活用した1対N、1対1のトレーニングの提供など
URL :https://www.businesscoach.co.jp/
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