羽田空港国内線・国際線ターミナルにある東邦大学空港クリニックが2月28日、空港勤務者を対象に研修会「空港内で留意すべき感染症について学ぶ」を開いた。
東邦大学医療センター大森病院(大田区大森西6)と連携し医療サービスを提供する同クリニックが、空港で働く人に感染症についての理解を深めてもらい安全に業務に当たってもらおうと企画した。同様の研修会の開催は今回が初めて。
夕刻から1時間半にわたった研修会には大学関係者を含め空港関連企業などから45人が参加。内容は同医療センターの医師と看護師による「空港内で考えられる感染症・感染経路」「感染症の予防方法」「空港内の連携体制」などをテーマにした講演と質疑応答で、空港内の検疫所の見学も行った。
同院関係者は空港での研修会の意義について、「参加者が感染症から自らの安全を守るだけでなく、同じ空港内に働くさまざまな業種の人が集まることで空港内の連絡・連携が密になり、さらには空港利用者への安全と安心にもつながっていく」と話す。
同クリニックでは今後も機会を捉えて医療関連の研修会などの開催を検討していきたいという。